Vol#18 ウィンメディックスにハマって無一文になった母。洗脳解除までの長い道のり
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  • 執筆者の写真Rio

Vol#18 ウィンメディックスにハマって無一文になった母。洗脳解除までの長い道のり

インタビュー相手

  • インタビュー時期:2023.3

  • マルチ商法との関係:母がウィンメディックス会員(3年程度)および他マルチ会社会員


被害内容

Twitter記載内容 より転載


私は母親が被害者になりました。 70代の母は乳がんのサバイバーです。


勧誘された年、父が若年性認知症が原因となり亡くなりました。 失意の底にいる母に、都内の知人女性78歳が声をかけます。

「素晴らしい講演会が貴女の住む場所の近くであるから、行ってみなさい」


講演会は白木茂氏が

「癌細胞を副作用なく殺せる新薬を開発している。この薬は癌だけではなく全ての病気に効く」と流暢に語っていました。


自身の娘や弟が病気で亡くなった事をきっかけで新薬開発している事を涙ながらに話します。 また世間で話題の陰謀論的な話や、反ワクチン派な話も交え会場はヒートアップし、講演会中「白木さん!私の娘が癌で入院中です!助けてください!」という方も現れました。


白木氏は駆け寄り、「病院名を教えてください、すぐに薬を持って向かいましょう」と言うような場面も。

当時、コロナで病院は親族でも面会NG。ましてや他人が面会する事はできません。


でも母は会場の熱にあてられ、そういった事には気づきません。 娘さんの亡くなった話も鉄板ネタで 白木氏の著書には自分の娘(赤子)がひきつけを起こし、病院に連れて行くと余命3日だと言われたと載っていますが、余命3日って水も飲めない看取り状態です。自身の子供をその状態まで気づかない…? 全ての話に矛盾が生じるのですが、会場の熱にあてられた母は全く気づきませんでした。

全ての病気に効くという新薬は一般販売はしておらず、会社の未公開株を買って『株主』になれば会員価格で買えるという仕組み。

母は新薬ほしさに当初は少額だけ未公開株を購入。

※現在は会社に寄付すると購入に変更


少額を買うと、勧誘者の78歳知人女性に「会社の株は近々上がる。配当金が高額になる」とさらに追加購入を勧誘、会社の取締役など次々勧誘者を紹介されます。

株の説明が主という白木氏の講演会にも誘われ、株の価値を聞き、勧誘者達に次々と未公開株を購入する事になりました。


勧誘はLINEで主に行われました。 最近のエクシア等の投資詐欺と同じパターンです。 グループを作り、グループLINEで会社情報を発信、勧誘。

講演会で会社の実績を伝え、各グループリーダーが煽ります。

グループによって勧誘者には紹介料も発生。 投資詐欺·詐欺医療·マルチ商法が合わさる手法です。


母親の入院手続きに実家に帰ると、会場で配る用にもらったという大量の白木氏の本が詰まれて、申込書を見つけ、内容が恐ろしい詐欺だと確信し、すぐに母親に手を引くよう説得しました。


が、洗脳とは恐ろしいもので、母親は中々認めようとしませんでした。 被害額は一千万以上です。



母への対応

母は勧誘者から別のマルチ会社にも誘われ、総額3000万円ほど失い、無一文になりました。


仲間に助けを求めたものの冷たくされ、借金を借金で賄おうとさえしていました。

そして、子どもたちにお金の無心をしてきました。


子ども達で数百万円の借金を肩代わりする代わりに条件を3つ提示しました。

  1. 会社や勧誘者相手に裁判をする

  2. 二度と家族の許可なく契約や借金をしない

  3. 精神科等、子どもが母に必要と感じる医療を受ける

弁護士の先生との話し合いに同行させ、詐欺である旨の証拠を見せながら先生に適切に説明いただきました。


結果、母はようやく納得してくれました。


精神科でも双極性障害と診断されたこともあり、徐々に洗脳が解けたように見えます。


非常に簡易にまとめてはいるものの、本当に長い闘いでした。



ウィンメディックス被害者への対応

母の課題解決に留まらず、ウィンメディックス被害者を集めて対応を進めています。

SNSを通して被害者を集め、弁護士と連携して対応を進めてきました。


その結果、社長の白木茂ら2人は金融商品取引法違反の疑いで逮捕されました。


様々なメディアにも取り上げてもらっています。

詳細は下記を参照ください。

また、NHKのフェイクバスターズの放送も参考にしてください


現在、弁護士の先生方が集団訴訟提起を呼び掛けています。

被害に遭った方、その家族の皆さまは是非下記弁護士事務所にメール・FAX・電話でご連絡ください。



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