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Vol#7 親が強制的に連れ戻してくれたから私は組織を抜けることができた

更新日:10月14日

本事例をオススメする方

  1. 子がマルチ会員だと判明した方、その他会員の親族の方 →洗脳を解くためのヒントとして参考になれば


プロフィール

  • インタビュー相手:Nさん(20代男性)

  • インタビュー時期:2022.6

  • マルチ商法との関係:元会員(会員歴:1年、その期間収入は0)

  • 会社(Y社):オンラインサロン


マルチ商法を始めたきっかけ

2021年。


大きく稼ぎたかったわけではなかったが、


給料も低く、家と会社の往復を続けていくことに対する漠然とした不安を抱えていた。


そんなとき、知人から勧めてもらったマルチ商法。


稼げることに魅力を感じたというより、


今よりももう少し生活が良くなれば、という軽い気持ちで始めることにした。

会員だった頃の違和感

活動を続ける中で、アップの助言もあり、


シェアハウスに移り住み、正社員を辞め、紹介された会社に派遣社員として登録。


もともと親とも折り合いが悪かったため、会員同士でいる時が妙に居心地良く感じるようになっていった。


アップからは「家族とは連絡を取らないように」「旧友と会わないように」と指示され、比較的従順な私は従っていた。


一方で、活動を続けていく中で色々と違和感もあった。

  • セミナーでの周りのリアクションが大きすぎる

  • セミナーの内容がいつも同じ

  • 友達集めと言って街中で声掛けをしている

  • 25歳以下の感覚がいい若い子を連れてこいとアップから指示される

  • 友達にどう話すかなどまで、アップに全て指示される

  • 突如15万円の自己投資がはじまる

ただ、それをアップに相談するとうまく言いくるめられ、とりあえずやってみよう、とズルズルと続けてしまった。


活動を進める中で身内からも借金をしていた。


土日は勧誘活動やアルバイトで忙しく、正常な思考回路は働いていない。


親をより遠ざけるようになり、縁を切ろうとすら考えていた。



違和感を覚えた両親

両親にはマルチ商法をやっていることを話していなかった。


ただし、

突然正社員を辞めて派遣社員になったこと、

痩せすぎて目がうつろになっていたこと、

家族行事に顔を出さなくなったことなどから、

不審に思うようになったよう。


2022年に入り、私が実家に帰省した際、寝ている間に私の持ち物をチェック。


マルチ商法に関連する書類が沢山出てきたため、両親は異変に気付く。


その際も、両親とはマルチ商法に関して話していなかったが、


両親はその後探偵を雇い、WEBで情報を集めていったよう。



強制的に組織との縁を切られる

数か月後、私を強制的に連れ戻すことを決心した両親から、


「辞めなければ、直接アップに直談判しに行く。それが嫌なら今すぐ辞めなさい。」

と言われた。


親の目の前でアップに連絡をさせられ、連絡先は強制的にブロック。


携帯・PC・財布・鍵・クレジットカードなど、全てを取り上げられ、外出禁止。


シェアハウスの持ち物も、親や親戚立ち会いの元、撤去。派遣先も辞めることに。


最初は、本当に腹が立ち、親を恨んでいた。



洗脳から徐々に解けてくる

外出禁止の期間中、ちょうどメディアでもマルチ商法に関する番組が放送され、


それらを見ているうちに所属している組織のおかしさに気づくようになった。


元々取り組みには違和感があったので、「やっぱりおかしいよな」との印象。


親とは面と向かって話し合ったわけではないが、従兄弟と話した際、


「人を不幸にしたくて誘っているわけじゃないし、幸せになった人もいる。でも、不幸になった人もいるのだから、その人にとってはそのビジネスはいいものじゃなかったよね」

との言葉に確かになと感じた。


その後、新しい就職先を探す中で、近くのコンビニなら出ても良い、などと、少しずつ外出を認めてもらえるようになった。


会社に行くようになり、睡眠をとり、ご飯を食べ、少しずつ、洗脳が解けていった。



いま思うこと

マルチにハマってしまった子どもを救いたいなら、子どもに引かれるくらいの行動を取るのも1つではないかと思います。


組織側は用意周到に洗脳してきているため、並大抵の行動では難しい。


ただし、相応の覚悟があれば、マルチにハマってしまった人を救うことはできるのではないかと思います。


「嫌われてもいい。でも、絶対に組織から抜けさせようと思った。」


と、最近親に言われました。


私は、親が強制的に連れ戻してくれたからこそ組織を抜けることができ、洗脳も解けつつあると思っています。


両親の行動には感謝しています。


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