マルチ商法会員の親族向けアンケートまとめ(2022/8/23時点)
更新日:5月18日
はじめに
本記事に記載の内容は、「マルチ会員の親族へのアンケート」に基づき、会員の親族が抱える課題についてまとめました。
この記事を読んだ1人でも多くの方に、マルチ商法会員の親族が抱える課題について少しでも認識いただきたく思っています。
シェア・拡散大歓迎です。
まとめた内容になってしまうので伝わりづらい部分があるかもしれません。
実際の被害は1人1人、異なりますので、別に掲載されている被害事例も参考にご覧いただけると、より被害の実態が見えるかと思います。
実施方法
Googleフォームに基づくアンケート形式です。
(アンケート期間:2022年6月8日~8月5日、回答数:N=54)
回答者の属性
まずはアンケート回答者の情報をまとめます。
年齢(左):10代から60代まで幅広い回答
性別(中央):女性が74%
回答者から見た会員との関係性(右):多い順番に親が会員(N=18)、配偶者が会員(N=12)、子が会員(N=9)

マルチ商法会員の属性
続いて、マルチ商法会員の情報をまとめます。
性別(左):70%が女性 ※とあるマルチ会社での会員の性別が7割程度とも言われています(参考)
会員年数(中央):1年未満から長い方で30年以上と、幅広
平均年収(右):親族が把握している数値ではあるが、0-100万円が最も多い。一方数100万、1000万円を超える事例も

親族トラブルの内容
親族トラブルの有無とトラブル内容を選択式で回答いただきました。

「特になし」と回答された2名を除き、実に回答者の96%がトラブルを抱えていると回答。
1人当たり平均トラブル数は3個程度。
回答数が多い順に見ていきます。
1. 忠告に耳を傾けてもらえない(N=45、83%)
本会での被害事例を見ていただいても分かる通り、親族の抱える一番の例です。
マインドコントロールされたマルチ商法会員に対しては、親族からの忠告もなかなか耳に入りません。
どのような情報を、どのように伝えれば良いのか、会員の親族は常に頭を悩ませています。
忠告に耳を傾けてもらえないだけでなく、暴言を吐かれた事例も多く報告されています(N=15、28%)。
2. 製品を強要された(N=19、35%)
続いて多いのが製品などの強要です。
良かれと思って製品を渡すことが多いように思われますが、親族から見ると強要された、断れず受け取ってしまったという事例は多くあります。
製品を強要されるだけでなく、セミナーに連れていかれたり(N=13、24%)、
会員を強要されたり(N=12、22%)、という事例も見受けられます。
3. 借金(N=19、35%)
続いて多いのが金銭トラブルです。
アンケートでは「回答者自身への借金の有無」「その他への借金の有無」および、「その金額規模」を聞いています。
自身、または自身以外への借金があると答えた方はN=19、マルチ会員1人当たりの平均借金額は約300万円です。
製品購入やイベント参加等にお金を費やしながら、自身の支払いできる範囲を超えて借金しながら続ける様子が親族向けのアンケートからも見えます。
そしてそれが親族にまで波及しているのは、マルチ商法の大きな問題点と言えます。
4. 離縁・絶縁(N=12、22%)
上記トラブルが主な要因となり、離縁・絶縁に至るケースも報告されています。
自身または自身の身内が離縁・絶縁したケースはN=12に上りました。
マルチ商法によって家族の離縁・絶縁につながってしまうのは、マルチ商法で家庭が崩壊した事例と言えるのではないでしょうか。
5. 連絡を取れなくなった・家出された(N=8、15%)
他のトラブルに比較し事例数は少ないですが、マルチ商法をきっかけに会員と連絡が取れなくなる、家出されるという事例もあります。
そのように会員からアドバイスされることも原因の一つと考えられます。
親族トラブルの具体例
詳細は他の被害事例を参照していただきたいですが、その中からいくつか抜粋して、前述したトラブルと紐づけて見てみます。
「忠告に耳を傾けてもらえない」「製品強要」「会員強要」ケース(Vol#2)
実家に帰省した際、「もうA社製品はプレゼントしないでほしい」と母に伝えた。
しかし、母は「プレゼントなのだからあれこれ気にせず受け取ればいい、これは親の愛情だ」と。どうして受け取れないのか聞かれたため、
マルチの世間的な印象の悪さや危険性などを伝えたところ、「ただ世間のイメージだけで私たちの仕事を悪く思うのは酷い。製品を使って、A社のセミナー動画を見て、製品の良さを理解してほしい。それがお互いの距離を縮める方法だ」
と言われ、話にならなかった。
「忠告に耳を傾けてもらえない」「連絡先ブロック」「家出」「借金」ケース(Vol#1)
息子は船上パーティー後に明け方までX社の幹部らしき人と話し、翌朝5時、家に戻ると、家族に何も告げないまま荷物を詰めて出ていった。
その後発見した置手紙には、
「自分の人生を生きたい。もう連絡は取らない。もう学費は払わなくていい。」とあり、LINEもブロックされた。
その後、消費者金融からの借金が発覚。
X社幹部の会社の社員であると偽りの申告をして借りたことも分かる。
「忠告に耳を傾けてもらえない」「借金」「会員の強要」ケース(未掲載)
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