プロフィール
インタビュー相手:Aさん(20代女性)
インタビュー時期:2022.7
マルチ商法との関係:恋人が会員(2022年~)
会社(Z社):日用品などを幅広く提供。立ち上げから10年以上
彼がZ社会員に
私は会社員。週休2日、有給などの融通も利く会社に勤務。
彼は飲食店で働いていた。
彼との将来を考える中で、休みが合わず、融通の利かない職場で今後の将来が見えない、と話をしていた。
その後、私は彼と婚約関係になった。
2022年。
これから2人の生活を送るうえでお金と時間を作りたいとの想いから彼は転職。
以前より知り合いだった友人Oに彼が転職や将来のことを相談したのをきっかけに、一緒に仕事をしないかと誘われ、人材派遣会社へ転職。
「会社員なんて上が儲かる仕組みだ、ちまちまと働いているのが馬鹿らしい」と私に言うようになった。
そして、転職と同時にZ社会員となった。
親族への相談
Z社会員であると知り、1週間どうしていいか分からず悩みに悩んでいた。
彼の両親の家を知っていたため、緊急事態だからと義母を突然訪問。
奇跡的にもその動いた日に会うことができ、彼の転職とZ社ビジネスを始めた旨を話した。
すると、彼の両親も30年ほど前にZ社会員の経験があり、「うまく行くはずがない。人間関係も無茶苦茶になるからやらないほうがいい。」とのことだった。
1週間後、彼の親族で話し合いの場を設けてくれた。
私は行かなかったが、どういう想いでZ社ビジネスを始めたのかの話し合いをしてくれたよう。
彼の両親からは、自分たちがどのような活動をしてどのような結果になったのかを話したが、
彼は
「時代が違うし、やり方が下手だった。俺はチームのみんなとやるから一緒にするな。」
と反論。
その日は、借金をしないこと、私に迷惑をかけないことを約束し終了したが、「これ以上反対されるなら縁を切る」とまで彼は言っていたそう。
それ以降、彼の親族はZ社について彼に話をしてくれることはなくなり、義母・義姉にも相談することはできなくなった。
彼との相談
その後も、私は説得を続けた。
ネットで夜な夜な調べていたが、どこの記事にも書いてあることは同じ。
そこで、調べたことをまとめて彼に伝えた。
「日用品を買うのはいいが、細々したものをずっと買っても、一人暮らしのあなたには限度があるのではないか。
最初は買い換えるものが多いが、ある程度揃っていったらその後はどうしていくのか。
結局勧誘しないといけないが、人間関係が崩れていくだけではないか。
見込みがないのに始めるのは無謀ではないか」
それに対して彼は、
「身近にいる俺を信用しないで、誰が書いたかも分からないネットの記事を信用するんだね。
ネットに書いてあることはデタラメ。借金してまでもやるつもりはない。
そもそもイメージが悪いからそんなこと言っている。俺は絶対に成功させると決めた。」
と定型文のような返答。
私の話は一切聞く耳を持たず、私の持病が悪化しパニック障害を起こすようになった。
私もこの症状が出ると戦闘モードになってしまい、喧嘩が始まり最終的には過呼吸で貧血を起こし意識朦朧となってしまう事が繰り返し起こった。
そんな中、彼は私の心配よりもZ社を妄信しているため、
「そんなふうになるなら婚約破棄だ、一緒にいる必要はない顔も見たくないし連絡もしてくるな」
と暴言を吐かれ、何度か着信拒否もされた。
着信拒否され、全ての連絡手段もなくなり、彼の親族を頼ると周りに迷惑かけるなとまた怒られ、その繰り返しだった。
現在の様子
彼は現在、月の5分の4はZ社のセミナー、ミーティング、イベントに参加している。
セミナーが終わってもアフターの集まりがあり、夜遅くに帰ってきている。
借金こそしていないが、家の中には製品が買い込まれ、80万円ほどは製品購入に使っているのではないかと思う。
私との時間は一切なく、予定を合わせようともして来ないので私が予定をずらして合わせる事がほとんどだ。
いま思うこと
喧嘩し、泣いて疲れて悩んで、夜眠れずそのまま仕事へ行き、を繰り返していくうちに、もうなんでもいいかなと思う時もありました。
だけど、こんなにボロボロにされていいわけがない、私も戦うために何か情報をもっともっと集めないとと思い、今では彼のチームのイベントに一度だけ参加してこれからもっと色んな情報を入手していこうと思っています。
話を聞いてくれる人はいますが、決まって、もう別れなさい、距離をおきなさい。しか言われないので、その悩みは永遠だなと思っています。
私は自分の将来のことも考えて、2年後までは待つと約束しています。
私が耐えられるかどうかは別として。
彼にはなにか手を差し伸べたいと言う気持ちは今も変わらずありますが、時間が経てば経つほど、彼の反応を見て難しいのではと思うときもあります。
オープンチャットに参加させていただきまだ数日くらいですが、私と同じような境遇の方とやり取りができると言うだけで、肩の荷がすごく軽くなったように感じています。
経験されたからこそのアドバイスも、すごくありがたいです。
私は、出来ることやりながら、自分のことも大切にしていきます。
本当に感謝いたします。
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